近年、日本各地で空き家問題が深刻化しています。
大和市でも空き家管理は重要な課題となっています。
この記事では大和市の空き家管理にかかる費用や対策方法について詳しく解説します。
大和市の空き家管理事情
大和市の空き家の現状
大和市では近年、人口減少と高齢化が進む中で、空き家の増加に悩まされています。
大和市の空き家率は12%以上で、県全体の空き家率9.8%を上回っています。
また、神奈川県市町村33地域の中で7番目に高い空き家率となっています。
市街地では老朽化した住宅や、相続によって所有者が不明な空き家が増加しており、
その数は年々増加の一途を辿っています。
空き家が増えると景観や治安の悪化・防災上の問題など様々な問題を引き起こす可能性があり、
空き家の放置は深刻な社会問題になる恐れがあります。
空き家管理の必要性
空き家を放置すると様々なリスクがあります。
例えば、建物の老朽化による倒壊や外壁落下などの危険性、また不法投棄や不法侵入など
犯罪の温床となる可能性もあります。
さらに、周辺環境の悪化は地域全体の価値を下げる可能性もあります。
空き家を適切に管理することは、所有者だけではなく、地域全体にとっても非常に重要です。
空き家問題への取り組み
全国的に空き家問題が深刻化していることを受け、平成27年5月に『空き家等対策の推進に関する
特別措置法』が施行されました。
所有者が空き家などの適正な管理に努めることや、管理不全が原因となって周辺環境に影響を
及ぼしている空き家等の所有者に対して情報提供や助言等を行い、著しく管理不全の状態にある
『特定空き家』の所有者に対して『助言・指導』『勧告』『命令』「行政代執行」の措置を行うことが
定められています。
空き家管理の費用について
空き家管理にかかる主な費用
空き家管理には様々な費用がかかります。主な費用としては、以下の者が挙げられます。
*維持管理費用:建物や庭の清掃、草刈り、害虫駆除、防犯対策など
*修繕費用:屋根や外壁の修理、雨漏り対策、シロアリ対策など
*固定資産税:空き家に対する固定資産税
*保険料:火災保険や地震保険など
*管理費用:空き家の管理を業者に委託する場合の管理費用
これらの費用は、空き家の規模や状態、管理方法によって大きく異なります。
■当社のプラン一例
費用を抑える方法
空き家管理の費用を抑えるためには、以下の方法が考えられます。
*定期的な清掃と点検:定期的に清掃や点検を行うことで、問題が深刻化する前に早期発見し、
大規模な修繕費用を抑えることができます。
*防犯対策:防犯対策を強化することで、空き家への不法侵入を防ぎ、盗難・破壊行為などを防ぐ
ことができます。
*空き家バンクへの登録(※):空き家バンクに登録することで、空き家の有効活用が可能です。
※空き家バンクとは…
自治体が運営している空き家の情報提供システムです。空き家を貸したい人・売りたい人が登録をし、
空き家を借りたい、買いたい人が物件を見つけて申し込みができる仕組みです。空き家バンクに登録
された物件情報は、情報システムを通して公開され、マッチングを支援します。
大和市・空き家の特例措置
空き家の発生を抑制するための特例措置
・平成28年度税制改正において「空き家の発生を抑制するための特例措置
(空き家の譲渡所得の3.000万円特別控除)」が創設されました。
・相続によって生じた空き家やその敷地を売却(譲渡)した際に、一定の要件を満たす場合には、
その譲渡所得から3.000万円(相続人が3人以上の場合は2.000万円)が控除されます。
・この制度を利用するために確定申告に添付する「被相続人居住用家屋等確認書」について、
大和市建築指導課で申請受付及び交付を行います。
低利用土地等の譲渡に係る所得税及び個人住民税の特例措置
・令和2年度の税制改正により、「低未利用土地等の譲渡に係る所得税及び個人住民税の特例措置」が
創設されました。
・個人が、令和2年7月1日から令和7年12月31日までの間に、土地とその上物の取引額の合計が
500万円(ただし、一部区域(注釈1)については800万円。)以下等の一定の要件を満たす
低未利用土地等の譲渡をした場合に、当該個人の長期譲渡所得から100万円が控除されます。
・この制度を利用するために確定申告に添付する「低未利用土地等確認書」について、
大和市建築指導課で申請書の受付及び交付を行います。
(注釈1)大和市においては、市街化区域内に所在する土地の場合。
大和市で利用できる空き家管理サービス
サービス内容
大和市では空き家管理を専門とする不動産会社や管理会社が数多く存在します。
これらの会社では空き家の清掃・点検・修繕・防犯対策など様々なサービスを提供しています。
空き家管理サービスを利用することで、空き家管理を専門家に任せることができ、安心して空き家を
管理することができます。
以下は一般的なサービス内容になります。
①定期点検・巡回
・定期的に物件の巡回をして建物や周辺の状態をチェック
②清掃・草刈り
・屋内外の清掃・庭や周辺の草刈りなど
③郵便物の確認
・郵便受け内の投函物を確認・回収
④換気・通水
・室内の換気と下水道からの虫や悪臭防止のため排水溝への注水
・水漏れなどのチェック
それぞれの会社によって提供するサービス内容や対応に違いがあります。
ご自身のニーズに合った管理会社を選ぶことが大切です。
複数の会社に相談し、サービス内容や料金を比較してみることをお勧め致します。
■管理費用の一例
空き家管理を依頼するメリット
①プロの管理
管理に関する専門知識と経験を持っており、効率的かつ効果的に空き家を管理します。
空き家の売却など不動産の活用提案も致します。
②手間の軽減
所有者の方自身が日常的な管理やトラブル対応をしなくて良いため、
時間と手間を節約できます。
③法的・規則面の遵守
地域の法律や規制に精通しており、それらの遵守をしながら適切な管理を行います。
④定期的な点検とメンテナンス
専門業者は敵的に点検や必要なメンテナンスを行うことができ、空き家が劣化するのを
防ぎます。
申し込みの流れ
※空き家管理サービスの申し込みの流れは各管理会社によって異なります。
サービスエリア(当社の場合)
※空き家管理サービスを提供しているエリアは各管理会社によって変わります
相談窓口利用のすすめ
空き家管理には様々な問題が伴います。
専門知識がない場合は、一人で抱え込まずに専門機関に相談することをお勧め致します。
大和市役所や地域の情報センターには、空き家管理に関する相談窓口が設置されています。
また、当社でも空き家管理の専門知識を持ったスタッフが親身にサポートいたします。