梅雨前にチェックしたい!住宅診断で住まいの安心を守る!費用・流れ・チェック項目まで詳しく解説

気づかないうちに進む住宅の劣化。
特に湿気が多くなる梅雨前は、住まいのチェックをしておく絶好のタイミングです。
本記事では、住宅診断(ホームインスペクション)にかかる費用や、具体的な検査項目・流れ
注意点などを解説します。

目次

住宅診断(ホームインスペクション)とは?

住宅診断は、専門家が住宅の現状を把握し、劣化や不具合の有無を明らかにするサービスです。
新築・中古問わず「目に見えない不安」を見える化することで、安心して住み続けられるかの判断材料になります。

診断の種類と費用の相場

種 類内 容費 用 目 安
一次審査目視中心の基本調査戸建て:約5~15万円
二次審査詳細な設備調査や耐震診断など追加で数万円~
マンション共用部を除く専有部の診断約3~7万円

※料金は建物の規模や地域、依頼内容により変動します

診断のチェック項目:どんなところを見るの?

住宅診断(ホームインスペクション)では、住宅全体の状態を幅広く確認します。
例えば、建物の構造部分である基礎、などがしっかりしているか、
ひび割れ傾きがないかなどをチェックします。

また、外壁屋根バルコニーといった外回りの劣化具合や、防水処理の状態も重要な
確認にポイントです。
雨漏りの原因となる箇所や、コーキング(外壁のつなぎ目のゴム状の部分)の劣化なども
見逃せません。

室内においては、床の軋み傾き壁や天井のひび割れ建具(ドアや窓)の建て付けなど、
暮らしに直結する部分も丁寧に見てもらえます。

水回りでは、キッチン浴室洗面所トイレなどの給排水の状態をチェックし、
漏水や配管の老朽化がないかを確認します。
電気設備や換気扇、換気口といった設備まわりも調査対象です。

さらに、希望があれば床下や屋根裏にも入り込み、湿気やカビの状況、断熱材の状態
シロアリ被害の有無なども調べてもらえます。

このように住宅診断では、住まいの見た目だけではなく、構造や設備の内部に至るまで、
第三者の専門家が多角的に点検し、安心して暮らせる状態かどうか見極めてくれます。

住宅診断を行う5つのメリット

不具合や劣化を早期に発見できる

雨漏り、シロアリ、ひび割れ…見えないところで進む劣化に気づくには、プロの目が必要です。
住宅診断なら、重大なトラブルになる前に手を打つことができます。

住まいの売買で安心できる判断材料に

中古住宅の購入前に状態を知ることで「本当にこの家で大丈夫?」という不安を解消。
売主にとっても、診断結果を提示することで買い手に信頼され、スムーズな取引につながります。

修繕やリフォームの計画が立てやすい

診断結果をもとに、「どこを『いつまでに』どのくらいの費用で」修繕すべきかが明確になります。
無駄な工事を防ぎ、必要な部分にしっかり予算をかけることができます。

住宅ローンや保険の手続きに役に立つ

住宅の状態が明確になっていると、金融機関や保険会社とのやりとりもスムーズに。
補足資料として提出できることもあります。

専門家により”第三者の目”で安心

施工業者や売主とは異なる立場の専門家が診断するため、客観的で正確な判断が可能です。
感情や主観に左右されず、「信頼できる情報」で判断できます。

住宅診断を検討すべきタイミングとは?

「うちは今やった方がいいの?」と迷っている方のために、住宅診断を行うおすすめのタイミングを
ご紹介します。目的に合わせて適切な時期を選ぶことが、後悔しない住宅管理・購入・売却につながります。

中古住宅の購入前

最も多く利用されるタイミングです。不動産の売買契約前に住宅診断を行えば、
隠れた不具合の有無をチェックでき、価格交渉や購入判断の材料となります。
契約後だと対応が難しい場合もあるため、契約前の診断が理想です。

新築住宅引き渡し前

新築住宅でも、施工不良や未完成の箇所が見つかることがあります。
引渡し前に第三者が確認することで、施工業者にきちんと対応を求めることができます。
「新築=安心」とは限らないのが実情です。

築10年・15年・20年などの節目

築年数が経つごとに、住宅の構造や設備の劣化が進みます。
特に10年を超えると、雨漏り、外壁の傷み、設備の故障などがでやすくなるため、
修繕やリフォームを見据えて診断を行うのがおすすめです。

大きな地震や自然災害のあと

見た目に異常がなくても、建物にダメージが及んでいる可能性があります。
特に地震や台風の後は、構造や屋根、外壁などにトラブルが潜んでいることがあるため、
不安を感じたら早めに診断を依頼しましょう。

リフォーム・リノベーションを計画しているとき

工事前に建物の状態を正確に把握することで、施工後に発覚するトラブルや追加費用を防げます。
リフォームの成功は「事前診断」から。特に中古住宅をリノベする場合は必須といえる工程です。

住まいを売却する前に

売主側で住宅診断を実施しておけば、買主に住宅の状態をオープンに示せるため、
信頼感が増します。これにより、価格交渉がスムーズに進んだり、トラブル回避にもつながる
など、安心・安全な売却に役立ちます。

住まいの不安、見逃していませんか?

「うちは築10年過ぎたかも」「雨漏りの心配がちょっとある」「そろそろリフォームを考えている」
そんな方は、住宅診断を一度ご検討ください。
住宅診断は、住まいの今の状態を知り、これから安心を守るための”住まいの健康診断”です。
購入時はもちろん、長く住み続けるためにも、節目でチェックしておくことは大切です。

特にこれから湿気の多い梅雨を迎える時期は、雨漏りや湿気による劣化が進みやすくなるタイミングです。
住宅診断は、住まいの見えない不安を「見える安心」に変える第一歩です。
「うちは大丈夫かな…?」と少しでも気になったら、下記のフローチャートでチェックしてみてください。

目次