過疎化が進む地域での空き家管理術:春から始める定期メンテナンス

目次

1.なぜ春のメンテナンスが重要なのか?

日本の空き家率は年々増加傾向にあります。特に過疎地域では、管理が行き届かず、劣化が急速に進む傾向があります。

また、冬の寒さや積雪は建物に大きな負担をかけます。屋根や外壁の損傷、雨どいの詰まり、湿気によるカビ発生など、見えない部分での劣化が進行する可能性が高いのです。これを放置すると、修繕コストが大幅に増加する恐れがあります。
実際に、雨どいの詰まりや屋根の劣化を放置すると、修繕コストがかさむ可能性があります

参考

総務省 住宅・土地統計調査
https://www.soumu.go.jp/

国土交通省 改正空家法 施行に向けた空き家対策の現在地
~空き家対策に取り組む全国の市区町村の状況について(令和5年3月31日時点調査)~https://www.mlit.go.jp/report/press/house03_hh_000177.html

「空き家対策の推進に関する調査」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001735345.pdf

住宅リフォーム推進協議会
https://www.j-reform.com

春のメンテナンスのポイント

春は、冬のダメージを確認し、適切な管理を行う最適なタイミングです。
特に、以下の4つのポイントをチェックすることが重要です。

  • 屋根・外壁の点検(ひび割れ・雨漏りの兆候を確認)
  • 雨どいの掃除(詰まりを解消し、梅雨前に備える)
  • 庭の手入れと防犯対策(雑草除去・防犯カメラ設置)
  • 室内の換気・湿気対策(カビや腐食を防ぐ)

この春のメンテナンスをしっかり行うことで、空き家の劣化を防ぎ、将来的な修繕費を大幅に削減することができます。

2. 春の点検リスト

冬の間に蓄積されたダメージを早めに確認し、適切な対応を取ることで、空き家の劣化を防ぐことができます。
ここでは、最も重要な3つの点検項目とその対応策を紹介します。

1. 建物の外回りのチェック

屋根・外壁の損傷

  • ひび割れ、剥がれ、雨漏りの兆候を確認する
  • 雨どいの詰まりや破損をチェックする(落ち葉や雪で詰まることが多い)
  • 基礎・床下のひび割れ、湿気、シロアリ被害の有無を確認する

対応策

  • DIYの場合:双眼鏡で屋根を遠目から確認し、小さなひび割れは防水コーキング材で補修する
  • 業者依頼の場合:屋根・外壁の本格的な補修(費用の目安は約2万〜5万円)
  • 雨どい清掃はホースやブラシで可能だが、詰まりがひどい場合は業者に依頼(費用の目安は約1万〜3万円)
  • 床下の湿気対策やシロアリ防止には換気と防虫剤を使用、必要なら専門業者に相談(費用の目安は約3万〜10万円)

2. 敷地・庭のメンテナンス

雑草・庭木の手入れ

  • 伸びすぎた樹木や雑草を除去する(害虫・動物の侵入防止)
  • 不法投棄の有無を確認する(空き家と分かると狙われやすい)

防犯対策

  • 防犯カメラやセンサーライトを設置する(遠隔監視ができる機器が有効)
  • 郵便受けの整理をする(長期間放置されると空き家だとバレやすい)

対応策

  • DIYの場合:剪定バサミや草刈り機を使用して庭木を手入れする
  • 業者依頼の場合:庭木の剪定や草刈り(費用の目安は約5万〜10万円)
  • 防犯設備は自分で設置可能だが、業者に依頼すると設置と管理がスムーズ(費用の目安は約1万〜5万円)

警察庁の統計によると、防犯カメラを設置した住宅では、不審者の侵入率が低下するという結果が出ています(警察庁 防犯データ https://www.npa.go.jp/)。

3. 室内の換気と水回りの確認

換気と湿気対策

  • カビ防止のため、窓を開けて換気を行う
  • 除湿剤や調湿材を設置する

水回り・配管チェック

  • 排水の詰まり防止のため、定期的に水を流す
  • 漏水が発生していないか確認する

電気・ガス設備の確認

  • ブレーカーの確認(不要な電源はオフにする)
  • ガス漏れの兆候(異臭・警報機作動)をチェックする

対応策

  • DIYの場合:定期的に換気と通水を行い、除湿剤を設置する
  • 業者依頼の場合:配管清掃や漏水チェック(費用の目安は約1万〜3万円)
  • 電気やガスに異常があれば、専門業者に相談する

湿気対策を怠ると、カビの発生率が増加し、壁材や床の腐食が進行することが報告されています
(建築研究所 https://www.kenken.go.jp/
日本建築学会 https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/79/698/79_365/_pdf)。

3. 遠方在住者向けの管理方法

遠方に住んでいると、空き家の管理が難しくなります。しかし、適切な対策を取ることで、管理の負担を大幅に減らすことが可能です。ここでは、管理サービスの活用、リモート監視の導入、地域との連携の3つの方法を紹介します。

1. 空き家管理サービスの活用

専門の業者に定期管理を依頼することで、現地に行かずに空き家を維持できるため、遠方在住者には有効な選択肢です。

主な管理サービスと費用の目安

  • 外部巡回(外観点検・ポスト整理):1回あたり約5,500円
  • 内外部巡回(換気・水回り確認・掃除):1回あたり約11,000円
  • 庭の管理(草刈り・庭木の剪定):5万〜10万円

業者選びのポイント

  • 自治体の紹介業者を活用すると信頼性が高い
  • 契約前にサービス内容と対応範囲を明確に確認する
  • 定期巡回サービスはコストと回数を比較して検討する

2. リモート監視の導入

遠隔でも家の状態を把握できるよう、スマート技術を活用するのが効果的です。

導入すべきリモート監視機器

  • 防犯カメラ(リアルタイム監視、動体検知、夜間撮影対応):1万〜5万円
  • スマートロック(遠隔施錠、鍵シェア機能):1.5万〜4万円
  • センサーライト(自動点灯、ソーラー式あり):5,000円〜2万円

3. 地域との連携

過疎地域では、近隣住民や自治体との協力が空き家管理の大きな支えになります。

地域と連携する方法

  • 近隣住民に異変があれば連絡してもらう(簡単な見守りを依頼)
  • 自治体の支援制度を活用する(例:空き家管理助成金の活用)
  • 地域の防犯活動に参加する(住民主体のパトロールへの協力)

特に過疎地域では、定期的な巡回や防犯対策が不十分になりがちです。防犯カメラと地域の連携を組み合わせることで、安全性を高めながら管理の負担を減らせます。

4. 空き家管理の年間スケジュール

空き家は放置すると劣化が進みやすいため、季節ごとの適切な管理が重要です。ここでは、1年を通じた管理スケジュールを紹介します。

1. 春(3月〜5月):冬のダメージチェックと準備

  • 屋根・外壁の点検(ひび割れや剥がれ、雨漏りの兆候を確認)
  • 雨どいの清掃(詰まりを解消し、梅雨前に準備)
  • 庭の手入れ(雑草・庭木の整備、防犯対策)
  • 湿気対策(換気、除湿剤の設置、水回りの通水)

2. 夏(6月〜8月):害虫・台風対策

  • 害虫駆除(シロアリ・ゴキブリ対策、除湿で発生を防ぐ)
  • 台風対策(屋根や外壁の固定、雨戸の点検)
  • 庭の再点検(伸びた雑草や枝の剪定)

3. 秋(9月〜11月):冬支度と落ち葉対策

  • 落ち葉掃除(雨どいの詰まり防止)
  • 暖房設備の確認(寒冷地では断熱対策も)
  • 防犯対策の見直し(日没が早くなるため、センサーライト設置)

4. 冬(12月〜2月):最小限の管理

  • 配管の凍結防止(定期的に水を流す or 水抜きを行う)
  • 積雪対策(雪下ろし・屋根の確認)
  • 定期巡回(定期的に異常がないかチェック)

5. 年間管理のポイント

  • 定期的なチェックと修繕で、大規模な劣化を防ぐ
  • 遠方在住の場合は、管理業者や地域の協力を活用する
  • 防犯・害虫・湿気対策は年間を通じて実施する

5. まとめ:春の管理から将来の活用へ

空き家の適切な春のメンテナンスは資産価値維持に不可欠です。屋根・外壁の点検、庭の手入れ、室内の換気対策を行いましょう。遠方在住者は管理サービスや防犯設備の活用、地域との連携が効果的です。

年間を通じた季節ごとの管理を継続することで、将来の賃貸・売却などの選択肢を残せます。空き家の管理や活用について迷ったら、自治体の相談窓口や専門家に相談することをおすすめします。

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「放置資産」ではなく「有効資産」として空き家を活用するための第一歩を踏み出しましょう。

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